第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される ≪7つの習慣≫
【自分の答えに急がず、相手の答えに耳を傾けてみよう】
コミュニケーションには、読む、書く、話す、聞くがある。
このうち、聞くことが最も重要なスキル。
だが、聞く練習をしたり、訓練を受けたことのある人は非常に少ない。
そのため、興味のある事なら注意深く聞くが、興味がないと話の一部だけを選択的に聞いてしまう人が多い。
【Win-Winの為に聴く】
Win-Winの関係を築くには、話の聞き方の段階のうち、最高レベルのスキルが必要になる。
それは、「共感による傾聴」というスキルだ。
共感による傾聴とは、相手の目線で話を聞き、心の底から誠意をもって相手を理解しようとすることである。
相手が「何を言ったか」ではなく、「どう感じたか」に耳を傾けるのだ。
共感による傾聴は、時間がかかると感じる人も多い。
だが、心の声を聴くために使った時間は、信頼という大きなメリットをもたらす。
人の話に耳を傾けるときは、「話したい」という欲望を出来るだけ自制しよう。
【言葉の正しさでは人の心は動かない】
コミュニケーションの目的は、最終的には自分を理解してもらい、相手の行動を引き出すことにある。
だが、理論武装をして相手を説得しようとしても意味がない。
人は「あの人についていこう」と思うとき、その人が「何を言ったか」ではなく、その人が「どういう人物か」で決めている。
仕事やプライベートで自分の意見を尊重してほしいと思うなら、まずは「付いていきたい」と思われる人物になる事を目指そう。
結局、自分を理解してもらうために必要なのは、いかに普段から相手を尊重し相手に寄り添っているか、いかに相手の目線で世界を見ようとしているかに尽きる、ということだ。