第一の習慣 主体的である ≪7つの習慣≫
【自分の選択を意識して行動する】
「主体的である」とは、「人間として自分の人生に対する責任をとること」である。
自分の人生の主役は自分であり、どんな人生にするかを決めるのは自分以外の誰でもない、ということだ。
主体的でない人は仕事の失敗も、異性にふられるのも、なんでも他人のせいにする。
自分の性格や行動まで、親や教師、社会などに責任転嫁する。
だが、本当に自分の性格や行動を決めているのは、自分自身のはずだ。
自分が他人や環境を思い通りに変えることができないように、他人や環境が自分を変えることはできない。
嫌な目にあったとしたら、それを防ぐ何かが出来たはずなのに、そうしないことを選択した自分に問題があったと考えたほうがいい。
【自分の影響の輪を意識して行動する】
主体的に行動して他人や周囲を変えるイメージを、「影響の輪」を使って説明する。
まず、外側の大きい円が「関心の輪」。
関心の輪は、世の中で起こるのさまざまな物事のうち、自分の関心のあるものとないものを分ける境界線だ。
そして、自分に関心があるもののうち、自分が大きく影響できるものが、「影響の輪」だ。
たとえば自分の健康や、自分の仕事のやり方は影響の輪に入る。
ある事柄が影響の輪に入るかどうかは、立場や状況による。
例えば会社の就業規則は、普通の社員なら影響の輪に入らない。
だが、人事部の社員なら、会社の状況によって入る場合がある。
他人の欠点や周囲の環境ばかり気になる人は、関心の輪に集中しすぎている。
だが、関心があっても影響を及ぼせない物事に対して、やきもきしても何も始まらない。
それより自分の影響の輪に意識を集中するべきだ。
自分が影響できる物事に対して主体的に行動し、率先力のエネルギーを発揮すれば、周囲に変化が起こり、影響の輪を広げることが出来るからだ。