第3の習慣 Win-Winを考える ≪7つの習慣≫
【Win-Winを考え、周囲の信頼を得る】
Win-Winとは、自分も勝ち、相手も勝つこと。
つまり交渉で問題を解決する際に、双方にプラスとなる関係のことを言う。
人間関係のパターンには、Win-Winを含めて6つある。
- Win-Win 自分も相手も勝つ
- Win-Lose 自分が勝ち相手が負ける
- Lose-Win 自分が負けて相手が勝つ
- Lose-Lose 自分も相手も負ける
- Win 自分だけの勝ちを考える
- Win-WinまたはNo Deal Win-Winにならないと取引しない
【世の中に蔓延している人間関係のパターンとは?】
世の中に蔓延しているのは、Win-Loseという「自分が勝ち、相手が負ける」関係である。
自社が設けるために下請け企業に無理な取引を強いる、上司が楽をするために部下に仕事を押し付ける、会社の規模や年収を比べて自分が上回れば悦に入るといった態度は、Win-Loseの発想からきている。
また一方、Lose-Winの考え方もはびこっている。
これを受け入れる人は、それがWin-Winだと誤解しているから厄介だ。
相手に好かれたい思いが強いせいで、自分の不利益に目をつむっている。
だが、気持ちを押し隠し続けても不満が募るだけ。
自分もWinを得られなければ、幸せになれない。
場合によっては「取引しない」という選択もある。
Win-Winが難しい場合は、No Deal(取引しない)の選択肢が理想となる。
互いの価値観や目標が明らかに違うなら取引しない。
信頼関係を維持できれば、次の機会にまた協力できる。
【Win-Winを支える5つの柱とは】
第1、第2、第3の習慣を実行することで得た誠実性や、豊かさマインドに基づく「1.人格」は、Win-Winの達成を支える柱。
素晴らしい人格から始まる交流なら、高い信頼に基づく「2.関係」を構築できる。
だからこそ、議論を尽くして、双方が納得する「3.合意」にも達成できる。
Win-Winを得るには、人間関係を決める「4.システム」の検討も重要である。
チームの業績が上がれば、チーム全員の評価が上がる方法などにシステムを転換する必要がある。
Win-Winに至る「5.プロセス」も重要。
プロセスには、
- 相手を理解する
- 解決すべき課題を明確にする
- 確保すべき結果を明確にする
- 結果を達成するための選択肢を出す
という4つのステップがある。
これらは第5や、第6の習慣に関する大切なものである。